肌荒れの方必見!健康的な皮膚とは?
美容、健康を語る上で表面上の部分は色々と情報が溢れていると思います。
例えば、化粧の仕方、化粧水の使い方など・・・
では、そもそも元になる皮膚はどうでしょうか?
なかなか深い部分までの理解は無いと思いますが、凄く大事です!
そこで!今回は健康的な皮膚とは?を解説していきます!
皮膚はどんなはたらきをもっているのか
出典:http://www.maruho.co.jp/sp/kanja/hifukiso/kouzou/mv/
皮膚には、
①防御と包囲、②分泌と排泄、③体温の調節、④知覚
という四つの重要なはたらきがあります。
さらに最近になって、皮膚は免疫、すなわち人間の抵抗力にも関係していることがわかってきました。
以下、簡単に説明していきます。
防御と包囲=からだを包み込んで有害な物質から守る
皮膚は人間のからだと外界の接点になっています。
膜のような構造をもっている皮膚は、容器のように人間のからだ全体を包み込み、
外部から不必要な、あるいは有害な物質が入り込まないように防御しながら、
同時に体内から対外に必要な物質が失われないようにしています。
例えば、海水浴の時、海の中で目をあけると、目は皮膚で覆われていないので、塩水がしみていたくなります。
しかし、健康な皮膚はまったく異常を感じません。
また、けがをして皮膚の表面がただれていると、目と同じように痛くなります。
やけどで皮膚が広範囲になくなってしまうと、体液が大量に失われ、命を失うことすらあります。
さらに、皮膚には外部からの衝撃を弱めるクッションの役目もあります。
分泌と排泄=皮脂を分泌し塩分などを排泄する
皮膚にある脂腺は、皮膚の表面に脂(皮脂)を分泌します。
洗顔をしても、あとでまた鼻の頭がてかってきます。
それが皮脂です。
皮脂は、毛穴に沿って皮膚の表面に出てきて、皮膚の表面の柔軟性を保つ役割を果たします。
これに対して、皮膚のエクリン腺は汗を分泌します。
緊張すると手のひらがじっとりと濡れてきますが、このときの水分がエクリン腺から分泌される汗です。
ほとんどが水で、そのほかにわずかながら塩分などいろいろな物質が混じっています。
汗をたくさんかいたあと、皮膚にたまった白い粉はなめるとしょっぱいので、塩がふくまれていることがわかります。
体温の調節=効率のよい放熱と冷却のしくみ
皮膚はとてもよくできた放熱器です。
皮膚に分布するたくさんの細かい血管が一時的に太くなると、血液の循環がよくなって熱が放出されます。
また、皮膚は冷却器のはたらきもします。
汗が蒸発するときの気化熱をうばって、皮膚の表面を冷却するのです。
汗の一番重要な役割は、この体温調節です。
知覚=五感のネットワーク
皮膚には神経のネットワークが豊富に分布しています。
さわる感じ(触覚)、温かさや熱さ(温覚)、冷たさ(冷覚)、痛み(痛覚)、そして押される感じ(圧感)
が、皮膚を通して伝えられます。
健康な皮膚、美しい皮膚とは
健康な皮膚、美しい皮膚という言葉であなたはどのような皮膚をイメージしますか?
しみやしわのないきめの細かい皮膚、色白の皮膚、つやがあってみずみずしく、潤いがある皮膚、さわると表面がつるつるとしてなめらかな皮膚、やわらかくてはりがある(指で押してもつまんでも、すぐもとの状態に戻る)皮膚などが、健康な皮膚、美しい皮膚として大方の意見の一致するところでしょう。
潤いは、皮膚の表面の角層の水分含有量の影響を受けます。
きめは、皮膚の表面にある皮野と皮溝という細かい模様です。
皮溝は皮膚のわずかにくぼんだ部分で、皮野はその皮溝に囲まれた部分です。
はりは、皮膚の弾力のことを指します。
さて、色白の皮膚が健康で美しいというと、首をかしげる方がいるでしょう。
結論から言えば、黒く日焼けした皮膚は健康的ではありません。
昔から「色の白いのは七難かくす」というとおりなのです。
美しい皮膚はいつまで保てるか
美し皮膚はいつまで保てるのでしょうか。
「努力次第でいつまでも」といえればよいのですが、なかなかそうはいきません。
というのは、皮膚は歯や目、骨、そしてほかの内臓と同じように老化するのです。
それも悪いことに、皮膚の老化に関する日光の中の紫外線は、すでに子ども
の頃に一生に浴びる量の80%ほどが皮膚に当たっています。
とはいっても、同じ年齢でも皮膚の老化の程度は一人ひとり微妙に違います。
美しい皮膚をなるべく長く保つためには、皮膚の敵であるこの紫外線と乾燥への予防が大切です。
若いうちに、自分にあった方法を早く見つけてください。
スキンケアはなぜ必要か
スキンケアは、皮膚の病気を予防するだけでなく、皮膚の老化をできるだけ遅らせるために必要です。
さらに、皮膚をよい状態にしておくことで得られる精神的な満足感も重要です。
これから、いろいろなスキンケア方法をご紹介しますが、そのためにはまずスキンケアの基礎と基本を理解してください。
キンケアの基礎は、「皮膚の構造と機能をよく理解し、皮膚を傷つけずに皮膚の形態と機能を健康に保つ」事です。
また、スキンケアの基本は、「皮膚を清潔な状態にしておくこと」「適度な水分を保つために油分と保湿成分を補うこと」、そして「紫外線をさけること」です。
Q.「お肌の曲がり角は25歳」と昔から言われていますが、体格や栄養状態がよくなった現在でも、25歳をすぎると皮膚は老化していくのでしょうか?
A.「25歳はお肌の曲がり角」は化粧品会社の宣伝文句で、25歳になると突然、皮膚が老化し始めるわけではありません。
皮膚は年をとるにつれて老化しますが、その老化は歯、骨、脳、内臓などと同じく徐々に進行し、さけることはできません。
しかし、皮膚の老化には個人差と部位による違いがあります。
それは、皮膚の老化の80%以上が日光の影響によるものといわれ、日光の当たりやすい皮膚ほど早く老化するからです。
日光の影響以外でおこる皮膚の老化現象には、皮膚の乾燥、発汗の減少、毛の成長速度の低下、顔の輪郭の変化、そしてしわの出現があります。
この中で皮膚の乾燥は40歳ごろに目立ってきます。日光の影響と皮膚の乾燥から考えると、「お肌の曲がり角は40歳」と言い換えることが出来ると思います。
年をとるにしたがって、からだのいろいろな組織や器官で、解剖学的には萎縮や重量の減少が起こり、生理学的には予備能力が低下します。
さらに個々の組織や器官のはたらきを「総合的に調節する力も弱まり、その結果、からだ全体をよい状態に保ち続ける能力(ホメオスタシス)が低下したり、
異常を起こしたりしやすくなります。このような状態を老化と言います。
Q.スキンケアによって皮膚の老化を遅らせることはできますか?また、何歳くらいからスキンケアを始めると効果的ですか?
A.もちろん、スキンケアによって皮膚の老化を遅らせることができます。
皮膚の老化を遅らせるスキンケアは、生まれたときから始まります。
特に、皮膚の乾燥予防と日光中の紫外線による皮膚の障害の予防が重要です。
皮膚の乾燥を予防するためには、顔やからだの洗い方の基本を覚えましょう。
手の届く部分は、手に石鹸やボディシャンプーをつけて、優しくなで洗いします。
手の届かない背中は、木綿のタオルやスポンジを使いますが、絶対にこすらないでください。
こすって出てくる垢を落とすと、皮膚が乾燥します。
垢は実は、皮膚の水分と脂分をたくわえ、皮膚をしっとりさせるために必要なのです。
垢は古くなった皮膚の一部ですから、こすらなくても自然にはがれ落ちます。
皮膚の汚れには、皮膚の内部から出る①皮脂、②汗、③垢と、皮膚に外部からつく④ほこり・ごみ、⑤化粧品などがあり、どれも石鹸などの洗浄料を使ってなで洗いするだけできれいに落とすことができます。
日光障害の予防は、子どもの時がもっとも大事です。
15歳までに、一生に浴びる日光の80%を浴びてしまうという報告があります。
そのためオーストラリアでは、皮膚科医が中心になって、子どもに日焼けをさせないキャンペーンをテレビで精力的に行っています。
Q.20代の女性です。母にしみやしわがたくさんあります。このような体質は遺伝するのでしょうか?
A.しみとしわにはいろいろな種類があります。
その種類によっては、遺伝しやすいものとしにくいものがあります。
○印のついたしみとしわは遺伝しやすいものです。
※しみの種類
①発疹後色素沈着
皮膚が炎症(ただれ)を起こしたあとの後遺症です。炎症を繰り返さなければ、徐々に普通の皮膚に戻ります。
②肝斑
妊娠中に出やすいもので、普通、出産後には改善します。紫外線に当たると色が濃くなります。
③脂漏性角化症(○)
顔や胸、腕、すねなど日光の当たるところに出やすいものです。俗に老人班や老人性疣贅といわれることもあります。
④日光角化症(○)
顔や手の甲など、日光のよく当たる部位に出やすいものです。病気が進むと進行性の皮膚がんになることがあります。
※しわの種類
①こじわ
すねや腕、そして目のまわりや口のまわりの細かく浅いしわです。子どもにもあります。皮膚が乾燥すると目立ちます。
②表情じわ
笑った時や話すときなど、顔の筋肉が動くときにできるしわです。
③日光じわ(○)
うなじや頬など、日光の当たるところに出来る深いしわです。菱形にできることが多いものです。
☆遺伝性のしみ・しわは紫外線障害と関係が深い
○印のついたしみやしわは、どれも日光の紫外線が関係しています。
皮膚のタイプによって紫外線障害の起こりやすさは違いますが、このような皮膚のタイプは遺伝するので、親子に同じようなしみやしわのトラブルが起きる可能性があります。
しかし、日光の紫外線障害はある程度まで予防できるので、それほど心配はいりません。
まとめ
どんなに良い薬も使い方を間違えると効果がないのと同じで、やはり正しく理解するということは凄く大切ですね。
特に自分の身体でもあるので機能や役割を理解することで自然と自分に合ったスキンケアができるようになると思います☆